【もっと早く知りたかった!!】データで読み解く新入社員研修の実態とは!?

2020.09.25

今回は

HR総研:人材育成「新入社員研修」に関するアンケート調査 結果報告

https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=166

という記事をもとに、新入社員研修の実施状況などを踏まえながら研修会社でる私たちが切り込んでいきたいと思います。

目次 ① #研修内容 ② #研修期間 ③ #研修の課題とまとめ

では見ていきましょう。

① #研修内容

まず最初は研修の内容に関するアンケートです。

結果は以下の通りです。

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新入社員研修の内容は、「社会人としての心構え」(93%)、「マナー」(89%)が双璧で、第3位が「会社の仕組み・ルール」(81%)です。続いて「報連相」(74%)、「各事業の説明」(73%)、「コミュニケーション」(72%)、「コンプライアンス」(72%)である。「PCスキル」(37%)、「語学・英語」(7%)といったスキル系は実施企業が少なかったです。

どの企業も「心構え」や「マナー」は必須としている言える一方で、回答になかっただけかもしれませんが「目標設定や振り返り」の方法を教えている企業が全然ないことが意外でした。

「PDCAサイクル」をはじめとした方法をしっかりと教えることで新入社員のモチベーションアップにもつながり、早期成長にもつながります

また「PCスキル」は苦手とする新入社員の方も多いです。

大学でレポートを書くためにWordは使えるけど、プレゼンの機会がなくPowerPointを使ったことがありません、Excel全然わかりません。という方は実は結構居ます。

「使えば覚える」と思うかもしれませんが、「PCスキル」の研修を実施するのも良いかもしれませんね。

② #研修期間

次に研修期間に関するアンケートです。

結果は以下の通りです。

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新入社員研修の実施日数を聞いたところ、もっとも多かったのは「1週間程度」で24%でした。次が「1か月以上」で21%です。第3位が「2週間程度」で17%となっています。「1日」「2日」「3日」は、全部あわせて16%と少数であり、新入社員研修は1週間以上行うのがスタンダードになっていると言えます。

1か月未満の企業が過半数を超えており、それ以降はOJTなどに切り替える企業が多いのではないかと思います。

一方で短期間で詰め込んでしまうと初期にやった内容を忘れてしまうといった事態が起こりえます

早く現場で働いてほしいと思う気持ちはよくわかりますが、短期間だと研修の効果が出ずに無駄になってしまうこともありうるので注意が必要です。

③ #研修の課題とまとめ

次に研修の効果に関するアンケートです。

結果は以下の通りです。

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新入社員研修の効果について聞いた。「大変出ている」は9%、「まあまあ出ている」が65%で、合わせて74%が効果がでていると感じています。
しかし一方で、「どちらとも言えない」が24%、「あまり出ていない」が2%で、目に見える効果が感じられていない企業も約1/4あります。。

自由記述によると、次のような点がその理由のようです。
・「実務を経験していないため、研修をしてもなかなか実感できていないように感じる」(1001名以上、サービス)


・「各事業部の話等(インプット)したいことはたくさんあるが、まだ、見ぬ現場なので、なかなか実感が伴わない」(1001名以上、メーカー)


・「仕事に対する姿勢、進め方などを講義するものの、実際の現場に出ると理解できていないのか、実際の業務で活用できていない」(301~1000名、メーカー)

新入社員にとっては、職場とはどういうところなのか、という実感値が無い状態で、職場ではこのようにする、という研修を行うことになります。

リアリティが不足しているため、すぐに使えたり、できるようにはなっていない、ということのようです。

74%の方が効果がでていると感じています。しかしこの回答には注意が必要で、研修の受講生へのアンケートで満足度が高いと研修の効果があったと感じてしまう場合があります。

また研修の効果が出てない理由として、「現場で活かせない」などの回答がありました。これはどの研修にも起こりうることです。

どうしても知識を詰め込むだけになってしまう場合はほとんどです。その結果現場で活かせず、効果が出ないと感じてしまう担当者の方が多いのです。

なので、受講生のアンケート結果だけで研修を判断せず、現場で活かせて、かつ学んだことを実践できているか、で研修の効果を見ていくことが大切です。

最後に研修の課題に関するコメントをご紹介したいと思います。

・「知識はつけることができるが、定着まではいかない。配属先での実践が重要と考えるが、現場との接続がまだまだできていない。職種が多岐にわたっているのも一因」(1001名以上、メーカー)

・「相当な工数をかけて実施しているが、配属後の職場との連携が大変重要」(1001名以上、メーカー)

・「研修終了後、現場に配属され『仕事との現実』に直面することになるが、そこがスムーズに入り込めていない新人が多い」(1001名以上、情報・通信)

・「配属前にそれぞれの適性を判断することが難しい」(300名以下、サービス)

・「新入社員の適性と職場の実務とのギャップをいかに早く埋めれるかが課題」(1001名以上、エネルギー)

コメントから推察するに、研修後の課題は配属後の職場との連携と知識の定着にあるようです。

研修の段階でいかに知識の定着を図り、現場で実践できるような内容や方法で研修を実施していくことでこの課題は解決できます。

皆さんの企業の研修もこの時期だからこそ、定着ができて現場で実践できるような内容や方法で実施できているかを検証することが大切です。

今回は以上です。

お読みいただきありがとうございました。

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参考及び引用 https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=166

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