新入社員研修の理解度を高めるテストの作り方

2021.11.14若手育成組織づくり

新入社員研修の理解度を高めるテストの作り方

社員の成長を図るうえで活用される社員研修。
しかし、一般的に社員研修の効果は低く、コストと労力に見合った効果が表れないということもしばしばなので、より効果の高い研修プログラムの選定や、研修プログラムの改善が求められます。研修の選定や改善をするためには、実施した研修の適切な評価をしなければいけません。評価をしたうえで、実施した研修が適切だったのか、適切ではなかったのかを判断し、より充実した研修プログラムを用意する必要があります。そこで今回、研修の適切な評価方法についてお伝えしていきます。

■新入社員研修で行うテストの重要性

社員研修の評価には、多くの企業で利用される受講満足度や、理解度チェックに加えて行動変容の度合いを測る方法があります。これらの評価観点を整理したものが、「カークパトリックの4段階評価」と呼ばれます。評価のレベルを4段階とし、レベルが上がるごとに研修効果を適切に評価することができます。

レベル1、満足度評価「研修受講者が研修プログラムを気に入ったか」

レベル2、理解度チェック「研修受講者は知識を獲得できたか」

レベル3、行動変容「研修受講者は学習内容を現場で活用できているか」

レベル4、パフォーマンス「研修受講者は学習内容を活かし成果に繋げられているか」

以上、4つの段階で研修の評価を付けることができます。
つまり、レベル1の満足度評価で研修の良し悪しを評価するよりも、レベル4のパフォーマンスで評価をしたほうが、実施した研修の効果を適切に評価することができます。

しかし、評価観点のレベルが上がるにつれて、工数やコスト、周りのサポートが必要となります。特にレベル3以降の行動変容を用いて研修を評価するには、研修実施前の行動と研修実施後の行動はもちろんのこと、その後研修受講者の行動が変わったのか、長期的に観察と分析を行う必要があります。

分析をするためには、かなりの工数と適切な分析知識が求められ、ましてや外部を活用して研修効果を図るのであれば、研修費以上のコストがかかってしまうこともあります。そこで、多くの企業で用いられるのが、レベル2の理解度チェックまでです。

今回は、研修評価をするために最大限必要な、理解度チェックの作り方と活用方法についてお伝えします。

■理解度を高めるテストの作り方

理解度を高めるテストを作成する際には、理解してほしい重要なポイントや、キーワードを盛り込むことが望ましいです。それにより、研修受講者はテスト結果と研修内容を振り返りながら重要ポイントを整理して学びなおすことができます。

また、解答・解説には詳しい説明も添えると、重要なポイントの再確認と深い理解につながります。Z世代をどのように育成すれば戦力となるのかについてお伝えします。

■テストを作成・実施する際のポイント

理解度チェックのテストは、高得点を取った人を高く評価することが目的ではなく、研修の理解度を高め、その後の定着を図ることが目的となります。なので、テストの作成・実施にあたっては、研修で学んだキーワードを覚えさせるのではなく、得た知識が本当に現場で活かせられるのか総合的なチェックを行う必要があります。

研修の前後と数か月後に実施する

Z理解度チェックを正確に行うために、テストの実施タイミングがあります。テストの実施タイミングは、研修直前、研修直後、さらに数か月後の3回に分けて行うことが望ましいです。

研修直前と研修直後にテストを行う理由としては、研修中に学んだ知識やスキルが、どれほど理解できたのか測ることができます。また、テストの実施により学習意欲の向上につながることも期待できます。数か月後にテストを行う理由としては、研修で学んだ知識の定着度をチェックすることができることが挙げられます。いくら研修直後、完璧に理解したとしても、学んだことが現場で活用されない限り知識は忘れさられてしうので、一定期間経て行うことにより、研修で学んだことが日常の業務とリンクしているのか確認することができます。

Webテストで受験と評価を効率化する

テストを実施するにあたり、筆記試験を用いるケースがほとんどです。しかし、筆記試験には資料の配布や、試験監督と場所の確保が求められます。その一方、Webテストで受験する方法があります。

Webテストを用いることで、試験監督を配置せずともテストを実施することが可能となり、研修受講生はテストをどこからでも受けることが可能となります。

評価の基準や方法を明確にする

理解度チェックは、あらかじめテストがあることを事前に伝えておくことで、受講者の研修に臨む姿勢も大きく変わります。また、テスト結果の評価基準をどのように設けるのか伝えておくことで、キーワードを覚えるだけの学びではなく、総合的な深い理解を促すことができます。

フィードバックやフォローを計画する

理解度チェックは、テストを行って終わってしまってはいけません。研修受講者の理解度に応じて、現場での指導が求められます。そこで、理解度チェックの結果を、配属先の上司と共有するのはとても有効です。理解度に応じた現場でのフォローをすることで、研修効果の向上につながります。

■まとめ

今回は、研修を適切に評価するうえで、最低限必要な評価方法についてお伝えしました。社員の成長を図るうえで必要な研修を選定、改善するためにも、研修を正確に評価し、今後の充実した研修プログラムを考えるうえでの参考としてお役立てください。

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