『鬼滅の刃』ヒットの理由、CDEメソッドから学ぶ新入社員育成術

2020.11.05

皆さんは『鬼滅の刃』の映画をご覧になりましたか?

なんと興行収入が過去最速で200憶円を超えたそうです。

実は『鬼滅の刃』のヒットの理由には「CDEメソッド」が関係していることをご存知でしょうか。

今回はその「鬼滅のCDEメソッド」から学ぶ新入社員育成術について書いていきたいと思います。

目次 

① #メソッド1  Cut(削る)

② #メソッド2  Drip(抽出)

③ #メソッド3  Emotion (感情ツール)

④ #まとめ

では見ていきましょう。

① #メソッド1

メソッド1はCut(削る)です。

鬼滅の刃の魅力の一つが展開の速さです。鬼滅の刃はこれだけ人気があるのにも関わらず、たった23巻で完結する予定です。

これだけ人気がある作品ですから、連載はいくらでも引き伸ばせたはずです。ところが、鬼滅の刃ではサクサクと話が進み、バトルシーン等をスピーディーに描いています。

途中経過を大胆に削除し、見どころを一挙に凝縮させているのです。

他の漫画では1話分に値するエピソードを、1見開きで終わらせていたりと業界をざわつかせたエピソードもあるそうです。

1要素を表現するために用いるページ数を極限まで減らしていることが特徴です。

普通の漫画家なら人気漫画は長く続けたいですし、盛り込む要素を減らすことに対して不安になるものです。『鬼滅の刃』では、それらを断ち切ってバッサリと削っています。だからこそ、展開の速さが実現できているのです。

これを新入社員育成に置き換えてみたいと思います。

普通は新入社員に対して「あれもできるようになってほしい、これも覚えてほしい」と思ってしまいがちですよね。

しかしそれをしてしまうとペースが合わない子が出てきてしまったり、詰め込んだことによって最初の方に行なったことを忘れてしまう、ということが起こってしまいます。

なのでポイントを絞り、伝えるべきことを選択し無駄をCutをし、刷り込んでいくことが大切です。

② #メソッド2

メソッド2はDrip(抽出)です。
1エピソードに割り当てるページ数をヘタに減らしてしまうと、情報を詰め込み過ぎて、ごちゃごちゃになってしまう危険があります。せっかく展開を速くしたのに、読み進めるのに手間取らせてしまうようでは本末転倒です。

人々の消費スピードが格段に上がっている今、すばやく脳内処理できないコンテンツは簡単に離脱されてしまいます。ページ数を減らしたからこそ、入れ込むものは厳選しなくてはなりません。上質なコーヒーをドリップするように、重要なエッセンスだけを抽出することが大切です。

この点においても『鬼滅の刃』は徹底しています。見開きごとに「ここで何を伝えようとしているか」を一言で言い表せます。かつ、見開きごとに明確な「見せ場」があります。

たとえば第183話では、「城が崩壊し始め、鬼殺隊がピンチに陥る」シーンが1見開きで描かれ、見せ場は「甘露寺(人気の女性キャラ)を助けようと、炭治郎(主人公)が折れた刀を投げて一矢報いる」です。

一矢報いるという見せ場をたった1見開きで明確に伝えています。

これを新入社員育成に置き換えてみたいと思います。

先ほどを述べたように新入社員に対して「あれもできるようになってほしい、これも覚えてほしい」と思ってしまいますよね。

しかし詰め込みすぎると結局何を習得したらいいのかわからなくなってしまいます。

「とりあえず」でなんでもかんでも詰め込んでしまうと「忘れる」「できない」につながってしまいます。

新入社員の育成においても、「ここではこれを習得してほしい、学んでほしい」というものを明確にしておく必要があります。

冒頭で習得して欲しいスキルを明確化しておきましょう。

③ #メソッド3

メソッド3はEmotion (感情ツール)です。

重要人物が死んでしまう直前など、大事な場面では、必ず過去の「回想」が丹念に描かれています。「その人物がなぜ戦ってきたのか」「なぜ悪に手を染めるようになってしまったのか」など、肝になる動機を読者はその回想で深く理解することになります。

さらに、「モノローグ(独り語り)」も多用しています。一般的には、行動を通して心の内を描くのが漫画の醍醐味。文章で心の内を直接語ってしまうモノローグの多用は邪道という編集者もいます。ただ一方でモノローグは、登場人物の想いを端的に伝える格好のツールでもあります。

『鬼滅の刃』は登場人物の想いをわかりやすくするために、このモノローグを躊躇なく多用し、使いこなしているのです。

このように回想とモノローグといった感情ツールの多用により、物語の感動ポイントがわかりやすく伝わるようになっています。

これを新入社員育成に置き換えてみたいと思います。

新入社員に「どうなってほしいのか」をまずは伝えておく必要があります。

「こうなってほしいから今これをやってもらっているんだよ」と伝えるだけでも、新入社員の目的意識が上がります。

新入社員の育成でも担当者や経営者の感情を伝えることがとても大切です。

また新入社員の感情をしっかりと理解する必要があります。

よくあるのが「上司や先輩が忙しそうにしていて相談しづらい、話しかけづらい」ということです。

新入社員にとってその状況は「つらい」「気まずい」という感情を発生させます。

この状況が続くと不満につながり、離職に至るケースがあります。

なので人間関係や仕事に関する悩み、課題がないかなどの感情を日々のコミュニケーションや面談で理解していくことで育成をよりスムーズに行うことができます。

ぜひこの「感情」を育成でも意識してみてはいかがでしょうか。

④ #まとめ

今回はその「鬼滅のCDEメソッド」から学ぶ新入社員育成術について見てきました。

CDEメソッドは①Cut ②Drip ③Emotionの3つです。

無駄な詰め込みを削り、重要な部分を抽出し、感情を伝えることが『鬼滅の刃』ヒットの秘密でした。

この3つは新入社員育成にも活かすことが出来ます。

ぜひ皆さんの会社の育成も見直し、御社にしかない育成を行ってみてはいかがでしょうか。

今回は以上です。

お読みいただきありがとうございました。

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