金融業界の若手社員の育成・教育方法とは?

2021.05.13

今回は金融業界の若手社員の育成・教育方法を解説します。
研修や社内教育の際にぜひ参考にしてみてください。

若手社員に求められるスキルとは?

まずはまずは金融業界の若手社員に求められるスキルとは何かを解説していきます。

メンタルタフネス

まず必要なのはメンタルタフネスです。
メンタルタフネスとはストレスがかかってもそれをはねのけて、自分をコントロールする力のことです。
以前、人気ドラマだった「半沢直樹」を覚えているでしょうか。
「半沢直樹」は、大手銀行を舞台にしたドラマで、主人公の半沢直樹は立ちふさがる困難や個性溢れる上司などからの圧力に屈せず、はねのける強靭なメンタルを持つ人物として描かれています。
対照的に、半沢直樹の同期である近藤直弼は、業績が上がらないことを上司に叱責され、 統合失調症を発症してしまいます。
このように銀行をはじめとした金融機関は、ストレスのオンパレードと言っても過言ではありません。
だからこそストレスがかかっても、はねのけていくスキルが必要と言えます。

コミュニケーション力

次に必要なスキルはコミュニケーション力です。 今は低金利時代で、顧客も預金の利子でお金を増やすことが難しくなっています。
そこで銀行の営業では個人の顧客の資産を増やすため、投資信託や生命保険などを購入してもらうことが必要となります。
また法人の顧客にはお金を貸し付けたり、グループの証券会社を紹介したりと顧客や関係部署と調整することが多く、そのうえ成約に至るためには、交渉術や提案力が必須と言えます。
そのため関係部署を調整し、顧客から信頼されるコミュニケーション力が必須と言えます。

プロフェッショナルな仕事

最後に求められるのはプロフェッショナルとしての仕事です。
金融機関で働くと顧客の大切な「お金」を扱うことになります。 だからこそ顧客は、金融機関で働く人のことを「金融のプロフェッショナル」として認識しています。
顧客には理解しづらいお金のことをアドバイスし、サポートしていく立場と言えます。
つまり顧客にとって必要なアドバイス・サポートができる知識・スキルが必要になります。

一方、プロフェッショナルだからと言って顧客を置き去りにして利益追求することは控えるべきです。
信頼をして、お金を預けてくれている顧客に寄り添ってこそ本当の意味でのプロフェッショナルです。
知識・スキルと顧客に寄り添う姿勢がプロフェッショナルには必要になります。

若手社員の育成・教育方法とは?>

ここまで若手に求められるスキルについて解説してきました。
ここからは求められるスキルを習得するための方法について解説していきます。

外部セミナーを受講する

まず一つ目の方法は「外部セミナーを受講する」です。
金融に関する知識スキルは専門的なことが多くあります。
そのスキルを内部で習得するには時間と労力がかかりますので、メガバンクの行うセミナーや大学・専門学校が行うセミナーに参加することで、専門知識をプロから教わることができます。

金融機関の中には業務終了後に2年間夜間大学院に通学でき、MBAを取得できる制度を取り入れているところもあります。
これは大学院で財務、ファイナンス、経営管理に関する高い専門知識を習得できるものです。
この金融機関ではMBA取得にかかる300万円以上の費用の全額を、会社が負担して派遣しているそうです。
まずは外部セミナーを活用してみるのはいかがでしょうか。

上司・先輩社員に教わる

次は経験豊富な「上司・先輩社員に教わる」です。
社内で知識・スキル習得を完結できるのが特徴です。
例えば「上司・先輩社員に教わる」とは日常業務を通じて行うOJTなどですが、ある金融機関では「若手勉強会」を開催しているそうで、若手社員の金融・経済知識向上を図る支援を目的としています。

この金融機関では入社7年目までの社員が本社に集まり、金融マーケットで話題となっているテーマについて学び合うそうです。
外部セミナーを活用しながら、社内ではOJTを行い、そしてOJTの一環として若手社員で勉強会を開催し知識をインプット・アウトプットする。
そういった機会を設けてみるのもよいかもしれませんね。

専門的な資格取得のサポートを行う

最後は「専門的な資格取得のサポートを行う」です。
金融機関には様々な「資格」が存在し、金融機関によっては資格取得のサポートを行っているところもあるそうです。
例えば ・保険販売資格 ・証券外務員資格 ・ファイナンシャル・プランナー資格 ・証券アナリスト資格 などがあります。

ある金融機関では資格学校への派遣をしているそうで、目的としては国家資格試験の勉強を通して財務・税務・経営等に関する専門知識を身につけてスキルアップを図ることです。
またこの金融機関は、財務・会計に関する基礎知識の獲得のために、入社3年目までの「証券アナリスト1次試験」の合格を目指しているとのことで、そのために対策講座の受講などのバックアップ体制を構築しているそうです。
このように、知識・スキル習得に必要な資格取得のサポート体制を構築することも大切と言えます。

まとめ

今回は金融機関の若手社員に必要なスキルとその習得方法について解説してきました。
ドラマ「半沢直樹」の影響で、銀行などの金融機関にフォーカスが当てられることも増えました。
ストレスタフネスやコミュニケーション力やプロフェッショナルとしての仕事の必要性は、ドラマの中でも垣間見ることができますが、必要な知識・スキル習得方法として外部セミナーの活用、OJT、資格取得などがあります。
「いつまでにこうなっていて欲しい」「いつまでにこの資格を習得してほしい」などのキャリアデザイン・キャリアプランを明確にし、支援体制を構築する必要があります。
ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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